now’s the time !

映画・音楽を作る・その他の話。

始めに言葉ありき?

とある制作が二つほど佳境的な。そういう場合にはちょい早く寝て
ちょい早く起きてdemoが上がってくるのを待ったり、調べ物したりする。
そうしたら、3:30くらいに起きちゃったので、5時前にしてすでに一段落(笑)。
昨日読んだ本のことでも書いておこう。
kotoba 31 ブレードランナー

kotoba(コトバ) 2018年 春号

kotoba(コトバ) 2018年 春号

基本的にこういうようなアカデミック?な分析は嫌いではない。
というよりむしろ好きなのかもしれない。
でも、そんなに難しく考えなくてもね、という風に思う自分も
ちょっとはいたりする。今回の本については、そこまでではなかったし
まあ、それなりに自分としてもブレードランナーについては造詣が深めなのかなあと
いう気分もあるのでどちらかというと楽しく読めたという感じ。
でも、ちょっとアカデミック傾向が強いもの、映画評論にも多いけれど、いやいや、
難しく言い過ぎでしょ!というのも少なくはないかなとも思う。

僕は本を読んだりするときにも音楽をかけてしまうのだけれど
今回は何故か、THE BEATLES COMPETE BBC SESSIONS という9枚組の
ボックスを聴きながらこの本を読んでいた。
イタリア盤。1993年。今では出せない内容だと思うけれど、当時はイタリアでは
合法なCDとして出ていたのではないかと。
いや、今回はそういう方面の話ではない。

僕はビートルズについては市井の?(笑)研究家的なものでもあるのだけれど
それは主にレコーディングについての部分に向いている。
ライブについてはあまり興味がない。
これも話し出すと長くなるが、とにかくレコーディングマジックを始めたバンドとしての
ビートルズという部分に一番興味があるわけだ。
なので、BBC音源についてもあまり深く考えたことはなかったのだけれど
こうしてまとまったものを聴くととまた違った気持ちになってくる。
それは何かというと、なんだ、やっぱりこの人たち演奏上手いじゃん!ってこと。
もちろんそんなのはわかっているのだけれど、ビートルズを聴き始めてから
はや、43年。こちらの聴く力も上がっていて、それは一応音楽制作のプロの端くれとしての
経験値も含まれているわけなのだけれど、その感覚で改めて演奏がうまいわけだ。
多忙の中での短い時間での録音。ほとんどがダビングなし。いまのスタジオとは
比べ物にならないモニター環境。でも、このバランスのいい、ハーモニーもバッチリな
演奏が多数残っているということ。


何が言いたいかというと、なんだかんだ言っても始めに演奏あり、なのだ。
映画にしても、始めに映画あり。
言葉や分析の楽しみは別腹だということを、早朝にメモしておいたということで。