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映画・音楽を作る・その他の話。

菊地成孔の欧米休憩タイム 読みました!

菊地成孔の欧米休憩タイム

菊地成孔の欧米休憩タイム


「難解」な文章というものがあるとする。
僕にとって難解でも他の人にはそんなことはない場合もあるだろうし、その逆もあるかもしれない。
たとえば「難解」であるためには大きく二種類の要因があるとする。
語られているロジックそのものが難解であるか、使われている用語、
固有名詞が理解できない(知らない)ために何がなんだかわからないか、
あるいはその両方の合わせワザであるかというところだろう。
ただし映画にしても音楽にしても、最初、よくわからんという入り方をして
次第にジワジワとあちこちに筋肉もついて、難解だと言われているもの、
思っていたものがなんかいいなあとクセになるということは、ままあることである。
ある意味、醍醐味でもあると言ってもいい。
この本は合わせワザ的に「難解」という風情の中にいるのであろうとは思うけれど、
読みつつチマチマと知らない単語を検索などしつつも、リズムの良さもあってか最後まで楽しく読めた訳である。この本で紹介されているいくつかの映画や現象をもう少し体感した後に読み返せば、
より楽しめるだろうと思う。それを楽しみに今年ももう少し修行しよう。
ところで、難解な料理ってのは基本ないんじゃないかな。難しい味。
おこちゃまの舌には理解できないものはあるかもしれないけれど。
でも、一度固定されたおこちゃま舌は訓練を拒むのだろうと思ったり。
おこちゃま耳とかおこちゃま目?はあるのだろうか。


なんて、本年もよろしくお願い致します。