now’s the time !

映画・音楽を作る・その他の話。

モノズキ ということ。

興味のない人にはどうでもいいというか、見分けのつかないモノってあると思います。

例えば、僕の仕事でいうと、シンセとかギターとかアウトボードとかって関係ない人には、たくさん並んでいても何が違うのかよくわからないとか。内輪でも、シンセに興味のないギタリストはシンセの種類とかわからないかも。もちろんその逆もあります。

僕の生活の中では、車とかカメラとか。

歩いていて道路を走ってる車にいちいち反応する人としない人。

反応するにしても、ジャンルがあったり。

ちなみに僕は95年くらいまでのヨーロッパ車のみに反応するかも。

と言いつつ、ドイツ車についてはメジャー二社についてはほとんどわかりません。。

ポルシェの形見て、何代めなのかわかりますが、そんな人はかなりマイナーかと。

ちなみに、昔はポルシェっていうと山口百恵さんの時代から911のことだったんだけれど、今はカイエンとかの方がメジャーなのかも。。。

 

カメラ。

語れるほどはわかりませんが、、

ニコンの一眼はまあまあわかるかも。

フィルムからデジタルまで。

オリンパスの一眼も。で、最近はライカのフィルム一眼を勉強中。

デジタルだとソニーのαはだいぶわかるようになった。

逆にキャノンは全然わからない。

コンデジのことも各社全然わかりません。

 

自分のポイントにあるものについては

よく調べるし、カタログ眺めていても飽きない。

見るだけでも飽きないけど、結局買ってしまったり。。

 

時間とお金と熱意の無駄とも言えるけれど

これは治らないだろうなあと思う。

 

 

 

 

2020年

ここもサボり気味だ。

明けましておめでとうございます。

今年はここでももっと濃いめにいきたいものです。

 

アイリッシュマン」

みました。正確には年末。

評判いいのには納得できる感じ。

細かい分析はいろんな専門家に。

3時間以上が全く長く感じなかったのは、

ストーリーの面白さ、

俳優の演技力(だってあの三人だし)、

撮影のうまさ、

という、並べてみれば、全くの基本ってことなのかと

腑に落ちてみたり。

 

正解はないジャンルにも

それなりに

あるいは明確に

正解がある部分もある。

 

 

 

ロケットマン

それにしても間が空いている。。

こまめにやらなきゃ。FBとダブるからサボりがちになるのか。

キングスマンに出ていた俳優さん。

自分で歌って踊ってるとのこと。海外の俳優はこれができるからなあ。

ミュージカル仕立てで音楽もよくできていた。

自伝としてどうかとか、まあそういうことは置いておいてもいいかな。

一つだけ気になることが。エルトン・ジョンの映画なので、ピアノを弾くシーンがたくさんあるのだけれど、ことごとく、というかもしかしたら全部がY社のピアノだったということ。スタジオ、ステージ、酒場、クラブ、うーん、まあ、使っていたのかもしれないけれど、、。例えば50年代の王立音楽院のピアノも。。。まあ、ミュージカル映画で、完全に事実に即しているわけではないらしいから、リアリティがないと

責めるわけではないけれど、ちょっとやりすぎ感を感じました。

本当に事実としてY社ピアノだったらごめんなさい。

クリエイター?

世の中で、なにか正体不明な肩書きの代表としてプロデューサーとかクリエイターなんてタイトルがあると思う。

僕の肩書きも音楽プロデューサーということになるのだろうけれど、

しっくりきたことがない。

でも、周りの人に何をやっているかと伝えるにはそれくらいしかなくて

割と消去法的に使っている。社長と呼ばれるよりかは多少マシか(笑)

会社勤めをしていた時は、課長とか次長とかいう肩書きの時もあった。

まあ、事実なので、特に違和感はなく。

やっていた仕事の一部にはいまと変わらない音楽制作の部分もあったのだけれど、

もちろん会社員としてやっていた。

時々、あなたは会社員じゃなくてクリエイターですね 的なことを言ってくれる人がいた。もちろん褒めてくれたのだとおもう。ただ、それはそれでちょっと落ち着きが悪かった。業務としてやっていることでもあり、固定給で働いている。人事異動もある。

そんな状況なのにクリエイターなんて、おこがましいというような気分か。

仕事の中にはクリエイティヴではないこともたくさんあったし。

独立をして、音楽制作のみの(まあ会社事務はあるけれど)生活になってやっていると

日々が、ある意味ではクリエイティヴなことだらけだ。そうすると、誰もあなたは

会社代表というよりクリエイターですね なんて言ってくれない。

おそらくは当たり前だからだろう。

いまの立場にとてもしっくりきている。

 

 Prince In The Studio

プリンス録音術 エンジニア、バンド・メンバーが語るレコーディング・スタジオのプリンス

プリンス録音術 エンジニア、バンド・メンバーが語るレコーディング・スタジオのプリンス

あけましておめでとうございます!という元旦の朝7時。
一通りメールとかLINEとかFBとかも見たので
本でも読むことにする。
で、いきなり最初の写真からぐっときたので、実況中継的に
メモしながら読んでいこうかなと。

プリンスは蜂蜜入りの紅茶を飲んでいた。
コントロールルームで、ドラム以外の全ての楽器が録音できるようにセッティング。
ヴォーカル録音用のマイクがコンソールに。
プリンスのドラム 2バス 4タム 2フロアタム
テープ倉庫に2000を超える未発表曲。

メジャーレーベル史上、デビューアルバムを自らプロデュースした初めてのアーティスト
「この19歳はアルバムで27種類の楽器を演奏し」


セカンドアルバム。スタジオは女人禁制。
24chマルチの16トラックしか使わなかった。卓はAPI


3rd Dirty Mind 卓はAMEK ヴォーカルはU47 GML のプリ アンペックスMM1100


4th アルバム サンセットサウンド ロックアウト
16chの3M スレーブで24ch ミックス用のマスターレコーダーは2ch2.5inchの3M
Dr OHにC414 スネア、トップ、ボトムにはSM57 キックには451 ルームマイクは使わなかった
ドラム録音にはクリックは使わない。ギター、ベース、シンセのパンチインは自分でやる!
ヴォーカル C12tube オーラートーンのスピーカーでモニター ヘッドホンは使わない!
「プリンスはとにかくナイスガイで、気分にムラがなかった。・・・ただ物静かなだけ」
テープコンプレッション、コンソールへの過重負荷、ボーカルのモニターもれ が
彼のヴォーカルサウンドを作った。

5th 1999 初めてバンドを起用。
9時から5時までの間に、まだ今日すら書かれていなかった状態からマスタリングまで。
超人的な労働意欲。
自宅スタジオ構築中。 サウンドクラフトの卓。MCIの24MTR ウエストレイクのモニター
リン の LMI


ここからは1月3日 朝

Purple Rain
ヴォーカルにはマイクを二本。U47とC12?
レキシコンのディレイ
ベースの入っていない初のナンバーワンヒット
サンセットスタジオのスタジオ3
APIのボード ジェンセン990のプリ 24chアンペックス
スタインウエイに414
食べると眠くなるから食べない
長いバージョンがオリジナルで編集でレコードバージョン


Around The World In A Day
シーラ・E ウェンディ&リサ
一人でやるのをやめる。曲によってはバンドで。
DX7のフルート
コンソールはAPI ヴォーカルマイクはU47かMD431の初期バージョン


Parade
ウェンディ&リサとのコラボ
ハイハットやキックで楽器をトリガー
4曲のドラムを連続でファーストテイク
DX7 カーツェルK250
ストリングス:クレア・フィッシャー


うーん、この3枚、完全にリアルタイム。
発売日を楽しみにしていたくらいだなあ。
大学生の頃か。


Sign 'o' the Times
1986年 ペイズリーパークでスタート。
APIのカスタム 
24をカスケードするより24を好んだ
フェアライト Ob-Xa B3
ドラムはヤマハ キックに421 RE20 AKG/D112
スネア57 ボトムに AKG451
tom MD441 421
hh AKG451
OHにU47を1組
ルーム U48 414
パーカションにボスのエフェクター
ベースはライン
ギター メサブギ 57 421
ボーカル 47 か441 エフェクトつけ録り
リミッターは LA-2A



black album 25万枚廃棄。



Lovesexy
7週間で完成。
7人編成のバンドで録音。
エンジニア・Joe Blaney さん!
スパゴーのアルバム二枚でご一緒させてもらいました。。。
プリンスのベース アレンビックかカスタマイズしたプレジション
4人の楽器テック
D-50を多用 ダイナコード
ペイズリーにSSL4000
U47-フォーカスライト-LA-2A
TLM-170
3.5インチのテープマシン



Batman
「聴くことを学ぶ」
「グルーブ・キラー」
ペイズリーパーク SSL6000E A-800マーク3
tr1 ハンドクラップ
tr2 Kick
tr3 Snare
tr4 エフェクトしたマシンのモノアウト
tr9 ベース
tr16 リードボーカル
tr17-24 バックグラントボーカル


何を使うかではなく、どう使うか


Graffiti Bridge
音楽理論がわかっていない
ボーカルはC12 時々247
マイクプリ API か ニーヴか フォーカスライト
GMLのEQ DBX160X
パブリソン


Diamonds And Perls
ツアー中にも録音
ロンドン、日本



この本の本編は、Love Symbolまで。
92年だからディレクターになって2年目くらいか。
このアルバムのくだりで出てくる機材は、馴染みのあるものばかりだ。
僕はプリンスマニアだったことはないのだけれど
さっきちょっと書いた3枚以来、最後までリアルタイムで楽曲を
聴いていたのだなあと改めて思った。


とにかく、この本によれば(事実としてだろうけれど)
ずっと音楽を作り続けていた人。
年月という意味もあるけれど、24時間ずっと。
起きてから寝るまで。で、できるだけ寝ない(笑)。


年の初めにこの本を読めてよかった。
さて、仕事を続けよう。

村上春樹語辞典

村上春樹語辞典という本を読みました。

そもそも辞典は読むものなのか、という気もするけれど、
では、逆にこの本を「引く」機会はあるのか、ということで
大人しく頭から最後まで読みました。
あと村上春樹語っていうのも、、用語?
まあ、瑣末なことはおいておいて、面白く読みました。
一応、長年の、ある程度熱心な読者でもあるので
ほとんどの項目について何か目新しいものがある訳ではなく、
クローゼットの奥で長年埃をかぶってたアルバムを
見直すようなものだったかな。あ、こんなとこも行ったっけ的な。
35年とか読んでいるわけだけれど、最初の15年ほどの
熱意では読んでいない気がする。
まあ、それでいうと音楽も一緒で、必ず新譜を
発売日に買う、しかも一ヶ月前から楽しみにして、なんてことも
なくなってしまっているかな。
それは自分の年齢の問題なのか、なんなのか。
日々、勉強したい気持ちはまだまだあるので、そこは深く考えず、よしとしておこうかな。
忘れていただけかもしれないけれど、「ダンス・ダンス・ダンス」の登場人物である
牧村拓というのは村上春樹アナグラムだそうだ。
MAKIMURA HIRAKU。
自分の名前でもできるかと思って書いてみたけれど、
苗字にはCHIとか入ってて、組み合わせ的にはCHUしか作れず(ピカチューじゃないんだから)
最悪なのは名前の方で母音4つのうち三つがOだし、Bとかが入っている名前だし(BONOは作れる)。
TOMONOBU KIKUCHI。
で、例によって、読んでいて気になった本とかを三冊もネットでオーダーしたという
顛末でした。
やれやれ。

 ロックのウラ教科書。

レコーディング、レコーディングスタジオ、機材がとても好きなのである。
もちろん音楽好きなのだけれど、場合によっては録音行為そのものの方が好きなの?なんて
自問自答したりしなかったり。

なので、こういう本は大好きだったりします!
しかも時代を追い、幅広く。
面白くて一気に読みました。
まあ、さすがに僕も長年プロの現場にいるので、知っていることの方が多かったけれど
こんな感じで整理されていると読むのが楽しいし、あー、そうそうそうだったなあ というような
こともある。
ただ、読み物として読みやすく面白く書かれているためなんだろうけれど、
もうちょい深いところまでぜひ!というような部分もあった。
仕方ないのだろうけれど。
ぜひ、各章ごとに1冊くらいのボリューム(笑)の完全版が
読みたいものだ^^