now’s the time !

映画・音楽を作る・その他の話。

 古雑誌の整理はタイムカプセル?

ライフワークのように古本と古雑誌の整理を続けている。
早起きしてしまった朝とかが主にその時間となる。
まだバランスでは、増える分と減る分の量的均衡は続いており、
あまりものが片付いたという印象はない。。

ところで、古い書物、特に雑誌はいろんな記憶を呼び起こす。
80年代、90年代のものがほとんどなのだけれど、
いい時代だったなあと思えるものもあり、ただ笑うしかないものもあり。
ファッションや紹介されている店、建物、エリア。
言い方や文体。
まあ、そんなものを真剣に見直しているとまったく片付かないので
眺める程度。
アートブック的な雑誌は今では出せないような感じのものが多い。
いい意味で。豪華。
寄稿している人たちも、なるほどという感じ。
今でも活躍している人もいるし、そうでない人も。

音楽、J-POP(という言葉が作られた時代)が非常に「元気」がよかった時代。
古書の中からその時代に大ヒットしていた音楽のヒットのツボを分析している本が見つかった。94年に書かれたもの。まあ実は当時から当事者としては
そんな分析どおりになんてやってないし、現場はそんなもんじゃないよという
印象があったような記憶もある。
とても懐かしいけれど、今の時代にはさらになんの参考にもならないのではないかと気がする。気がしたので、特に読み直さなかった。

最近、『日本が世界一「貧しい」国である件について』という本を読んだ。
まあ、角度がきつい本であるのはまちがいないので、賛否はあるのだろうけれど、
海外での日本の影響力がどんどんなくなっている というのは、
それなりに仕事で海外に行くことの多かった身として、あきらかに実感できる。
仕事上のこともあるし、例えばいろんな電気製品の普及の仕方とか、
タイムズスクエアーの看板とか。

音楽においてもそうなんだと思う。
とてもいい時代があった。まあ、国内のみにおいて。
「日本人は劣化したのではなく、傲慢になり、怠惰になったのです。」
という先の本の中の言葉を思い出しつつ、カビくさい本の中から
まあ、自分にとって価値のあるものを発掘したりする。


暑い朝。