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映画・音楽を作る・その他の話。

惑星ソラリス 見直してみた。

若者と飲んだりするとたまに話すことがあるのだけれど、
いま、音楽制作をやっていくのに(まあ、そのほかのクリエイティブでも)、
必要ないろんな情報を知ろうとしたり、いろんなバックグラウンドを確認しようとすると
若者にとってはあまりに広大な海が広がっているのだろうと思う。
音楽はもちろん、映画、小説、そのほか、時代ごとの幅広い文化とか。
ぼくは幸いなことに15歳くらいで、多少意識をもったりして、その後、いろんなカルチャーに
触れてこられた。15歳だと、79年。
その時点では、だいたい、25年分くらいを掘っていけば、ポップカルチャー的なものは
なんとか把握できたし、その後はリアルタイムで追っていけばいい。
50年代から70年代のトピックは大きいけれど、そんなに膨大ではない。
でも、それからもう約40年弱だ。
ぼくがいま15歳だったら、60年分の果てしない宇宙を眺めて呆然とすることだろうと思う。
ネットがあるから、ひたすら古本屋と中古レコード屋を巡らなければならなかった
40年前とはずいぶん状況は違うとしてもだ。
そんなことを考えつつ「惑星ソラリス」を見直す。1972年の映画。
見直すといっても たぶん最初に見たのは、もちろん公開時ではなく
大学生のときに名画座で3回くらい見たのだと思う。よくわかんなかったなあ(笑)。
なにしろ、レンタルビデオなんてほとんどなかった時代。
古い映画、なにかの文章で知って、見ておかなきゃいけないと思った映画というのは、
名画座で特集が組まれるときとかに、頑張ってみておかなければ
次にいつ見られるかわからなかった。
で、35年くらいぶりに見直してみる。
覚えているところもあるし、全然覚えていないところもある。
ここで、おこがましく、名画の映画評なんてする気は一切ないのだけれど、
強靭さのある作品は、やはり折りをみて触れ直さないとなあと思ったりするのであった。
音楽については日常的にやっているんだけどね。