now’s the time !

映画・音楽を作る・その他の話。

 待てばいいということだよ。

連休。とくに長く続けて休みを取っているわけではないけれど
世の中的には連休とのことで、なんとなくそんな気分になっている。
それもあと二日。明日は、かなり忙しい一日になりそうなので、
少しでも自分に時間を使えるのは残り今日だけということになる。
Parker On The Air のアナログレコードの3面
(二枚組のレコードの二枚目のA面のことは、そう呼ばなかったっけ?)を
かけながら、「ダンス・ダンス・ダンス」を読み終わった。
「鼠」三部作の中では一番再読回数が少ない小説だと思う。5回くらい?もうちょっと?

「ゆっくりとしかるべき時が来るのをまてばいいんだ。何かを無理に変えようとはせずに、
物事が流れていく方向を見ればいいんだ。そして公平な目で物を見ようと努めればいいんだ。
そうすればどうすればいいのかが自然に理解できる。でもみんな忙しすぎる。
才能がありすぎて、やるべきことが多すぎる。公平さについて真剣に考えるには
自分に対する興味が大きすぎる。」

すぐれた小説というのは、読んでいる時期の自分のリズムに呼応するのかもしれない。
すぐれた映画も同じかも。もちろん、ぼくにはなにかをエラそうに評価なんてできないから、
「すぐれた」というのはあくまでも個人的な感覚だけれども。
すぐれたライブを見たあとは楽器の練習がしたくなるし、すぐれたレストランに行ったあとは
もっと機会を大事にしようとか思う。
すぐれた音楽を聴いたときには。自分ももっときちんとした仕事をしなきゃ、と思うということだ。


ところで、家中に本があふれかえっていて、
長年それなりに熱心な村上春樹の読者であったので、彼の著書はほとんど持っているし
関連する本もかなりの数がある。
それらを十分な回数だけ読み返すだけでも、(そしてときどき気になった本を買ったりすれば)
今後の人生で読書に当てる時間のそうとうな部分を埋めることができるはずだ。
ということは、持っている本の80%くらいは今後二度と読むことはないという可能性がある。

今回の「連休中」に本を整理しようかとも思っていた。
どうやら、できないまま終わりそうなので、文章でも書いてお茶を濁し、
次の休みに願いを託すことにする。

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)