now’s the time !

映画・音楽を作る・その他の話。

 「小澤征爾さんと、音楽について話をする」

小澤さんによるあとがきの冒頭が素晴らしい。引用する。
「音楽好きの友人はたくさん居るけれど、春樹さんはまあ云ってみれば、
正気の範囲をはるかに超えている。」
素晴らしい表現だ。「正気の範囲」を超えるってさらっと言えること。
というか、超えていること。
この本が示唆に満ちているなんて、おこがましくて言えない。
凡人にはまったく手の届かないレベルでの会話。
それでも、読んでいて、確実にクラシックを聴きたくなったし、
反省もしたし、元気も少し出た。それだけでも十分に良い本だと思う。
昨日読んだ本の中に「読書は格闘技だ」という言葉があった。
1ページ、1ページ咀嚼して読め、と。
音楽を聴くのも、映画を見るのも格闘技だと言える。
本気で取っ組み合いになれということだ。
楽しく、という要素は必須だけれど、大事な人たちとの飲み会だって
自分の心の中では、格闘技のつもりでいいのかもしれない。
けして喧嘩売るってことではなく、一期一会、そのくらい真剣に時間を過ごさなきゃ、ということ。
もしかしてボクも多少は「正気の範囲」を超えてきたかもしれない。
端から見れば、どちらかというと、気○がい系に入るかもしれない。
でも、まだまだそうとう正気の範囲内だ。周りには正気の範囲を超えられている人はたくさんいる。
気を緩めないで、今年は一年過ごさなきゃって思う。
今年だけじゃなく、残りの人生。。