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映画・音楽を作る・その他の話。

 ピアニストを撃て

出たばかりの村上春樹のエッセイを読んでいたら、彼が心がけているエッセイを書くときのルールは、「悪口を具体的に書かない」「言い訳や自慢をなるべく書かない」「時事的な話題は避ける」という三つだそうだ。これは人と飲むときに気をつけることと置き換えても使えそうだ。まあ、時事的な話題はしちゃっていいかもしれないけれど、
せっかくだから楽しく飲めたほうがいい。もちろん、シリアスな相談だって、ぼくでよければいつでも聞きますが(笑)。そのエッセイの最後に、昔の西部の酒場には「ピアニストを撃たないでください。」という張り紙があったというエピソードが紹介されていた。あれっと思って検索。ほんとうに便利な時代だ。昔だったら、全然整理ができていない本棚に行って、なにか映画のウンチクがのっている本もってなかったかなあ、と30分くらい探して見つからずに残念な気持ちになっていただろうと思う。で、「ピアニストを撃て」。ウィキペディアによると、「タイトルの「ピアニストを撃て」は、かつてアメリカの西部の酒場では、貴重なピアニストを保護するために「ピアニストを撃たないでください」と貼り紙がしてあったという逸話から。」
そうだったのか。へー。こういうエピソードを見つけ、そこからなにか感じるものがあると小説を書けたり、映画を作れたりするということだ。ヒントはあらゆるところにある。
19歳くらいのころに見たこの映画のことを、ぼくはほとんど覚えていない。見たくなった。