now’s the time !

映画・音楽を作る・その他の話。

 total amount

請求書をもらったりすると、内訳がいくつか並んでいて
手数料があって消費税があって、一番したに合計金額が書いてある。
ギター演奏料 \○○○,○○○
ストリングス 演奏料 \○○○,○○○
スタジオ代 \○○○,○○○

                    • -

総合計 \○○○,○○○

なんて具合だ。

ものすごくいい仕事をたくさんしていたり、
凄まじいくらいの知識があったりする人に触れると
(一緒に仕事をするってことだけじゃなくて、本やドキュメントで知ったりも含め)
単純にその総量に驚く。
社長もやりクリエイティブな仕事も自分で手を動かしてやっちゃえる人。
成功した小説家なんて人の中にも、小説書くだけではなく、翻訳もやったり
同時に音楽や映画に関しても、専門家よりも詳しかったりする人もいる。
一般的にわかるところだけみて、「いやあ、あんなすごい人にはかなわない」となるのだろうけれど
実はいろんな内訳を合計したら みんなトータルは一緒だった
なんてことだったら素敵だなとか思ったりする。
Aさんって人の、けん玉がうまい ○○点 健康である ○○点
口笛がうまい ○○点 ってみたいな内訳を合計したら ジョン・レノンの合計と同点だったとか。

ぼくはなんてことのない一般的な人間だし、
人に優劣なんて、別にないと思うけれど
もしかしたら、少しくらい、人より多めになにかやってるように見えるかもしれない。
たしかに起きている時間は若干長めだし。
でも、いつでも、ああこんなもんしかできないのかあ、とか
どう考えてもあの人には追いつかないよなあ なんてことばかりだ。

でも、もしかして なんとかやっている仕事の得点プラス、
車の運転がわりと得意 ○○点 スキーとかもまあまあ ○○点
バーベキューを必ず楽しむことができる ○○点 
とおりすがりに入った店がだいたいおいしい(ロンドンですら!) ○○点
なんてことまで合計して 消費税くらい加算して(笑)合計してみたら
村上春樹と合計が一緒 なんてことだったら こっそり一人でお祝いさえしたいくらいだ。

というのが、村上春樹 雑文集 を読んでの感想でした。

村上春樹 雑文集
もうちょっとがんばらなきゃなあ(苦笑)。