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映画・音楽を作る・その他の話。

 3600円の贅沢? 1Q84

土曜の夕方 6時すぎ、amazonの箱が二つ届いた。
厚さの違う箱。それぞれに本が一冊ずつ入っていた。村上春樹 「1Q84」 1と2。
同時に注文したのに、なぜ分かれてきたのか、いきなり謎だ。
夕食をとり、ゆっくり風呂に入ったあと、リビングのソファーで1から読み始める。
1時間ほど前に2を読み終えた。日曜早朝 5時。外は明るい。
その間に、キース・ジャレットのケルンサートを4度リピートし、
ウォッカをオレンジジュースで割ったもの(名前なんだっけ?)を5杯のみ、
3回目薬をさし、30分うたた寝し、数回トイレにも行った。
池尻大橋と高円寺に行きたくなり、自分で料理がしたくなり、バーで飲みたい気分になり、
クラシックを聴きたくなり、「1984年」を読みたくなった。持ってたんだけどな。今どこにある?
「世界の終わり」スタイルで進む「神の子たちはみな踊る」のキャラクターによる「ねじまき鳥」。
そのほかにも村上ワールドの登場人物の総出演的な感じもある。
手塚治虫のマンガみたい?
金曜の本屋にはこの本があふれていた。発売日に4刷が決まっている。2巻計68万部。
お祭りであり、社会現象でもある。話題作を公開初日に見に行った気分。
村上春樹のいう人の心の闇が世界中で広く求められること(この本もいずれ翻訳されるだろう)、
なにが彼にここまでの闇をもたらしたか、(今回はずいぶんとストレートに愛も語られるけど)
それについて、またいろいろな言葉があふれるだろう。
どうして、けしてハッピーでもわかりやすくもない小説がここまで求められるのか。
同じネタを少しずつ進化させ、でも観客には飽きさせずに時間(とお金)を使わせる。
映画の続編みたいだ。そういえばこの本一冊の値段は映画一本と同じだ!
1Q84」上と下 の2册ではなく 1と2 の二冊である。
3がないとは限らない。映画の続編みたいに。
明日の今頃はLAにいる。あんな厚い本を2册も持ち歩くのは嫌だったので、
ちょっとすっきりした気分にはなっている(笑)。
帰ってきたら、すこしゆっくりめに読んでみよう。
1Q84(BOOK1(4月ー6月)) [ 村上春樹 ]1Q84(BOOK2(7月ー9月)) [ 村上春樹 ]