now’s the time !

映画・音楽を作る・その他の話。

 午前3時 500mlの缶ビール Pat MethenyのLPレコード ハルキ・ムラカミ

ぼくの人生はけしてドラマティックでも華やかなものでもなかったけれど
それほど退屈なものでもなかったような気がする。
かといって、例えばそれを文章にしたりしてもなにも面白くもないだろう。
その前に、文章にできるほど、いろんなことを覚えてないのだ。
[rakuten:book:11900680:title] という本を読みながら、そんなことに気づいた。
これまでぼくが残してきたものは、あまりに雑然としていて、
誰にも整理なんかできないだろう。自分にさえできないのだから。
もうちょっときちんと記録・記憶をしてきたとしたら、
ビール一本を楽しめるくらいの文章が書けるのかもしれない。
あまり人が経験できないことにだって、少なからず出会ってきたのだから。
それでも、今思うと 15歳の自分、20歳の自分、30歳の自分、
そのもの足りなさに、軽く絶望さえ覚える。
やはり、書けることなんてなにひとつないのかもしれない。
ただ、こうして、こんな時間に(無駄な?)文章を書いているのも
ずっとやってきたことなんだろうけれど、
後で読み返すことのほとんどないノートに比べると、
このブログという形式は、それなりに後でなにかの意味をもたらすかもしれない
なんてことも思ったりする。

「僕は複雑な解釈や注釈を必要とする文章よりは、現実に人を動かす
文章を書きたいと思うのです。」
村上春樹の言葉。
「ハルキ・ムラカミと言葉の音楽」という本を読んでいたら、
ぼくは今日のブログを書きたくなった。
だからどうだっていうわけではないのだけれど。

なにかしらの確信を持って夜を越えるのは難しい。
だから眠りたくないのだろう。