now’s the time !

映画・音楽を作る・その他の話。

いろいろ読んだ。

2ちゃんねるで学ぶ著作権
秘密結社の世界史 (平凡社新書)
クルマの女王・フェラーリが見たニッポン

最初の本は、2ちゃんねるの管理人と弁護士の対談。
ネット上(デジタル)の著作権はほんとディテイルだらけになってきている。
しかも日本の常識は世界のそれとは違っていたりもする。
仕事的にはそのほぼ真ん中近くにいるので、敏感でいなきゃと思うのだけれど。

秘密結社は歴史的には古代ギリシャに始まり、ダヴィンチコードにいたるまで、
歴史の裏にその存在を見え隠れさせてきた。
でも、基本的に男の遊びでもあるんだよね。
誰でも小さいときから、アジトつくってグループ作りたいもんね、男は。
トムソーヤだって小林少年だってそうだ。
正義の味方は基本的には、世界征服を狙う悪の組織と戦っている。
十字軍やらフランス革命やらヒトラーやら、そうとう大きな話まで秘密結社が
関わってるなんて言われてるけれど、もちろん実態は明らかではなく、
アメリカ独立にはフリーメーソンが関わっていて、ワシントン始め多くの初期メンバーが
そうであったとか、1ドル札にフリーメーソンのピラミッドと目のマークがあるとか
映画「ナショナルトレジャー」とかでもまことしやかに描かれていた。
というか、今インターネットの普及により秘密結社ブームなんだって。
まあ、お遊びものはおいておいて、それこそテロ組織や、マフィア、カルト宗教などなど
わかりやすいものもあるけれど、ブッシュ親子が入っているスカル アンド ボーンズとかは
そうとうにアメリカの政治や経済に力を持っているようだし、
別にへんな魔術とか使わなくてもある一定の思想のもとにグループを組める実力者が集まれば
十分に秘密結社だ。そして彼らは公に、「ニューワールドオーダー」を掲げる。新世界秩序。
本人たちが意識していなくても、大学の研究室、サークル(日本みたいな軽いやつじゃなくてね)、
宗教グループ、財団、諜報機関、すべて秘密結社たることができるのだと思う。
そこに人種問題やアメリカ独立の問題とか、中東とか、中国マフィアとかコーザノストラとか
いろいろ入って、世界は混沌としている。
日本にも、学閥があり、政界にも派閥もあるけれど、なんかのどかっていうか、
秘密めいたものや、誓いっていうか、グループを裏切れないモードは薄いって感じは、
政党作ったり、抜けたり、戻ったりしているのを見ていればよくわかる。
血判とは言わないけれど、世界はそのくらいの思い込みで動いているようだ。
日本だけが、ただただぼけっと、仲間からはずれている。
そんな気がしました。

最後の本は、フェラーリの伝導師? 清水草一の新しい本。
日本に輸入された一台目のフェラーリから、スーパーカーブーム、
バブル後のスーパーカーダンピングまでを総括する。っていうか、フェラーリネタで
よくここまで書けるなあって感じ。いやおもしろい。
ぼくも「このフェラーリください」という彼の名著(笑)を読んで、もしかして、
平民も買えたりするの?って思った一人です。
っていうか、日本ってほんと買えるんだよね。すごい。


BGM

ジ・イレイザー