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映画・音楽を作る・その他の話。

 グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)

最近どんどん増えてきた、Googleの戦略を解説した本。
ウェブ進化論 より ちょっと ライトな感じ。
大きく違う部分は、今後起こりうる、マイナス点についてさいたページも
けっこうあったこと。
情報管理社会。監視社会。
どちらかというと大きな企業ではなく、広く一般ユーザーや
弱い立場の人間に公平にビジネスチャンスを作るようなことが
理想的に語られることが多いGoogleだけれど、(もちろん私企業なのだから
私利私欲もあるとは思うけれど)、現力が集中するすることによる「Google八分」的こわさや
世界中の情報が管理されるようになる可能性。
しかもそれを悪気なく、行ってしまう可能性。
オーエルやディックが憂慮した事態を、国家権力ではなく、一民間企業が
アルゴリズムで行ってしまう可能性。
SFっぽいけれど、それを言えば、いまの状況だって10年前からみても十分SF的だ。
とにかく。みんなぼんやりしてばかりじゃいけないのだなあとしみじみ思う。

と言う中、発売日にちゃんと届いたハリポタ6 ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6) を
ちょっと早起きして読んでたら勢いついてしまって2日で読んでしまいました。
なんだかんだで佳境なので、それなりにおもしろい。
4、5と続いていた原書を先に読むってのは、ここで断念。まだ200ページくらいで
止まったままでした。

ところで「謎のプリンス」。原書では Half-Blood Prince 。
やはり日本って、物事の根幹に関わることでも、ちょっと不穏なものは
言葉じりでごまかす って文化なんだなあ と。
ハリポタのダークサイドの中では、この問題はけっこう大事だと思うんだけれどね。