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映画・音楽を作る・その他の話。

 勝ち組 って言葉は好きじゃないけど。

養老孟司, 宮崎駿の 虫眼とアニ眼 (新潮文庫) という本を読みました。
お二人の著作や映画はけっこう読んだり見たりしているし、好きだし、
この本でも言っていることは正論だと思う。
ただ、正論すぎてどうかな という部分もあり。
自分たちは成功して、歳もとっているから、言えること。
都会はだめだとかそういうこと。昔はよかったとかそういう感じ。
確かに日本はそうとう駄目な方向に向かっていて、なにか解決の糸口があるかっていうと
きっと子供から考えていく、(そのためには大人をなんときゃしなきゃっていうジレンマもある)
ってことなんだろうけれど、体感的にどこかきれいごとすぎるように思えたりした。
たぶん、この人たちはうまく行ったけど、みんながそうはいかないよ という感覚。
ひきこもりの人には正論言ってもだめらしい。そりゃ、できるやつはいいよなって。
自分のこともいろいろ反省しつつ、まあとはいえ、宮崎某だって厳しいこと言っても
特に修行もなく?息子に監督やらしちゃうんだもんなあ、なんて(苦笑)。
村上龍とか爆笑問題の太田とかが言うように(あまり正確じゃないかもしれないけど)
昔なんてよくなかったはずだ、今の方がいいところだってたくさんあるはずだ、
だから先のこと考えよう的なスタンスがいいのかな、なんて思う。