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映画・音楽を作る・その他の話。

 すごいっていうか、なんていうか。

なにげで見てしまった、ドッグヴィルの告白 [DVD]
けど、いろんな意味ですごい映画。
ほぼ演劇だなあ。セットはほぼなし。
ドアとかあるつもりの演技。
ラース・フォン・トリアー って監督。
ダンサーインザダークも暗かったけど、この映画も暗い。
物語の結末とエンディングでボウイのヤングアメリカンが流れることで
救われる気分になるのはぼくだけではないと思う。
それがいいことかどうかは別にしてね。
お勧めしていいやら、やめておいたほうがいいと言ったほうがいいやら
難しい映画。3時間。すごい。飽きず。


なんて前に この休みで(恒例?)
007 最新作と初回作を両方見ました。
最新作は BD。
メイキングもたっぷりあるし、40年のいろんな歴史を感じます。
深くは世界の勢力図。冷戦の構造から、その崩壊後、いまテロの脅威の時代。
車。アストンマーチン、まあ古いのも新しいのもどっちもかっこいいけど。
コンピュータの進化。だって、一作目には当然、携帯もパソコンもないどころか
部屋いっぱいの「ハイテク」な機械がならんでるんだけれど、今見ると
ほとんどショッカーと変わらない(古い)。でもこの時代はこれ見てすげーって
感じだったんだろうし(万博みたいーとか)、
見た目まったくこんな感じの機械でアポロは実際に飛ばしたんだろうなって考えれば、
人間ってすごい。職人の技術。
映画のエフェクトの進化もすごいけど、それでもスパイダーマンとかかと比べたら
CGに頼る部分は少なく、そうとう実際に撮影しているアクションが多いから、
旧作と連続して見てもあからさまな違和感はない。
(もし60年代に実写のスパイダーマンがあったら、きっと・・・・。あったの?)
でも、逆に変わらないのは、高級ホテル、リゾート、カジノ、そして
タキシードと着こなしと立ち振る舞い。
40年たっても日本人も日本もそこには追いつけない。
追いつく必要があるかどうかは、別だけれど。
サルまねするくらいだったら、オリジナリティで通したほうがいい。
インドやイスラム圏とかのひとたちが公式な場所にタキシードでこなくても
かっこ悪くもなんともない。っていうか彼らの公式な装いでくるから。
明治初期、初めてアメリカに渡ったサムライは評価が高かったそうだ。
無口で愛想は悪いけれど、礼儀正しく、信念のある行動をとる、ということで。
チョンマゲだろうが、着物だろうが。
いまさらそこに戻る必要はないけどさ。



民主党が今回勝ったのは悪くないことだとは思うけれど、
歌うたったり、変な寸劇したりする選挙活動が、候補者にとって
プラスになりこそすれ、致命傷になるなんて起き得ないこの国を憂うわけです。
おかしいよ、普通、そんなやつ信用されないよ、世界的にさ。
まあ、どの党も同じようなことしているんだけど。


ドッグビル見て、(自分のことももちろん棚上げするつもりないけど)
人間ってだめだなあと思ったので、こんなトーンになりました。
ああ、夏休みも悪くない(笑)。