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映画・音楽を作る・その他の話。

 日本語っていうか日本が・・・

[rakuten:book:12005978:title] って本を読みました。
字幕ってやっぱりずっと興味があって、字幕がらみの本も何冊か読んだのだけれど、
字幕を通して、日本語論、そして日本論になっていて予想以上に楽しんで?読めた。
前半はけっこう字幕の技術論、苦労話的な内容なんだけれど、後半は、字幕制作を通してわかる
日本語の乱れや差別がらみの問題、そして最後は、無理に感動させるための余計なリクエストまで。
日本人が文脈を読めなくなっている。前後関係を聞かずに判断したり、逆に言わないとわからなかったり。
テレビを見ていると、あらゆる言葉に「字幕=テロップ」がついていて、それが多少要約されていたり、
強調されていたり。
昔は映画見に行って、文化的な背景がありすぎて、意味がわからない台詞があっても
その後、なにかの拍子でそれがわかったり、もちろん調べたりするのは楽しい事だったけどな。
ゴダールなんかみてると、そんな固有名詞ばっかりだった気がするし。
とりあえず、せめて英語のものくらいは字幕なしでいきたいものです。
ああ、また道は遠い(苦笑)。


ちなみに、ここ数年、吹き替えが流行ってるように思えるのだけれど、
それもテレビの影響と文脈読むことができない人が増えてるからかも。
それにしても、これだけ、まわりに外国人が増えても、日本語にすると
あのしゃべり方になっちゃうのはなんでなのかなあ。
あんなしゃべり方する人ってどこにいるんだろ??