now’s the time !

映画・音楽を作る・その他の話。

 意味がなければスイングはない

村上春樹が続く。
音楽について、語る。
好き嫌いだけ書いているような音楽雑誌の「感想文」ではなくて
読み物として力のある文章。
「優れた本物の音楽を、優れた本物の音楽として成り立たせているそのような
「何か」=something else のことである。ぼくとしてはその「何か」を、
僕なりの言葉を使って、能力の許す限り追いつめてみたかったのだ。」
だから、このタイトルになったんだという。
感じるな、考えろ、だ。

2004年5月に書いた文章を引用してみよう。

どこまでも客観的であるということ。

もはや自動車評論家というジャンルを越えて、ある意味哲学者として?、僕がその著作物を読んでいる福野礼一郎という人がいます。ここでも何度も紹介してるけど。新刊がでました。雑誌に書いた記事の寄せ集めなのでほとんど読んでるけど。まったく、ぐっとくるわけです。その客観性に。「自分にとって耳当たり良く都合のいい言葉ってのは、いくら繰り返し引用したり唱えたりしても自分を変える力にはならないということ。」まさにね。「経験はほとんど役には立たない。感情を制して機械に沈着に対峙する方法はたぶんひとつしかない。勉強である。正しい知識を身につけることである。」やったことないけど禅とかってそうでは?つきつめてどんどん客観的になっていく。その視点だと世の中がシンプルに見えてくる気がする。とにかく、ごまかさないこと、手を抜かないこと、感情的にならないこと。このあたりをまっとうしたいと思う今日この頃であった とさ。

2年ほど前に書いた文章。
ぼくは前に進めているのだろうか。