書くということ

「もしなんとかだったら」的に過去のことを考えるのは
あまりしないのだけれど、もしもっと自分で延ばせばよかったという
「得意なこと」とか無理にあげるとしたら、そのひとつには
文章を書くこと、があるかもしれない。
文字を書けるようになってから今にいたるまで、文章を書くのは
かなり好きだし、もしかしたら「得意なこと」なのかもしれない。
まあ、かつては、ということなのかもしれないけれど。
あきらかに学生のころよりも能力が落ちている、と思う。
学生の頃はもっと意識的に毎日なにかを書いていた。
何事も、手を抜かないで身を削るような作業を継続的に行わなければ、
どんどん使えないものになっていくということだ。
なんとなく手癖的に持っている技術で、それなりの形を整えることはできる。
それは、役にたたなくはないけれど、それだけのものでもある。
例えば、ビジネスメールのような。しかも日本語限定だ。
今週末にはまたひとつ歳をとるわけだけれど、
書くこと以外にも、自分の中の見捨てられた「技術」（才能とかではない）を
物置から取り出して、ホコリを払って、油でもさして、
少し使ってみるようにする　というのも悪くないのだろう。
そういえば、バンドなんてやってみたのも同じ理由だったのだ。