日本という国 (よりみちパン!セ)

小熊英二　という人が書いた　明治以降の日本の近代史を簡単にまとめた本。
大きめの字、平易な文、フリガナ　と　小学生でも読める内容だけれど、
内容は冷静で、驚くような事実があるわけではないけれど、日本の現状を
整理することはできると思う。
もともと学生時代も日本史にそんなに熱心だったわけではなく、カリキュラムの問題か
わざとなのか、だいたい明治に入ったくらいまでしか、授業では取り上げなかったような気もする。新聞やニュースを（斜に構えながら）見ていれば、この本に書いてあるくらいの歴史認識は
持てると思うのだけれど、現実には日本人の大部分はそうでもないのかもしれない。
いや、もしかして歴史認識は持っているのかもしれないけれど、自分も含め、じゃあどうしたらいい　ってところになると、結局なんの意見も言えないのかもしれない。
政治家に期待できる部分はあまりに少なく、もしかしたら一部の健全な企業の努力によって
多少は変わっていけるだけなのかもしれない。
この人の「単一民族国家の起源」って本をずいぶん前に買ったんだけれど、まだ読み終わってなくて、近いうちに読んでみようと思う。